閉ざした蜥蜴の心を動かしたのは、傷付き迷い込んだ一匹の蝶だった。

ある蜥蜴の境遇と心境の変化を描いた、童話風のお話です。

蜥蜴自身は卑屈ではあるものの、譲れないものを内側に秘めている事が伝わってきます。
迷い込んだ一匹の蝶との出会いが、そんな蜥蜴の心に不思議な波紋を広げて行く…そんなお話です。

大本となっている「グルンステイン物語」は、先に読了していると”蜥蜴”が明かしきれなかった本音を感じ取る事が出来ますし、後に読んでも「グルンステイン物語」の骨子を読み取れると思います。