音楽が流れ、ワールドワイドなフードの香りが漂う巧みな一作

まるで外国の小説を読んでいるような気分になりました。バンドマンが同居する家にはいつも音楽が流れていそうで、それが文章を通して伝わってきます。
ルカが作る数々のワールドワイドなメニューはどれもリアル。垢抜けているけど気取らないタッチの文章に、ぐんぐん引き込まれました。
あまりの巧みさに「もしかしてプロの作家さんの変名……?」と思ったりしています。本当に素晴らしかったです。