思惑は交錯し、主人公は葛藤する

白き魔女を追う、主人公の目的は一貫している。しかしその上で魔女や枢機卿や審問官といった彼を取り巻き世界を構成する人々の思惑に触れ、そして葛藤する。
ファンタジーとミステリの融合したような、そんな内容も非常に魅力的である。謎が謎を呼び、そして徐々に明かされていく真実は、読み手の目の前も開いていくようである。
ダークでどちらかと言えばハードな世界観ではありますが、高い文章力によって見事に読み手にすっと入ってくるものに仕上がっています。ぜひご一読ください。

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