「オリジナリティ」溢れる動きが大きめのミステリー風味のファンタジー小説

 先に言っておくとこの小説は「面白い」です。私は「23話」から「27話」までの間が一番のお気に入りです。なので「27話」までは読んで欲しいのですが、この小説、全部で「31話」なので、「全部」読んで欲しいな。と思う一作です。

 なんで、最初にそう言ったかというと、この小説「レビュー」するのがメチャクチャ難しいのです。この小説、題名からみると「ミステリー」って感じがしますが、そうじゃない気がするんですよ。「ミステリー調」ではあるんですが「ミステリー」を読んでる感じは、あまりしないんですよね。なんというか「アクション」要素が多めというか、なにか「ハリウッド映画」を見ているような感覚になる時がある「小説」です。

 でも、最後の締め方、なんというか、「闇」への葬り方というか、うまく、ネタバレなしで表現するのは難しいですが、「日本映画」ぽくもあるんですよね。この小説、本当に表現するの難しいです。

 無理やりまとめるとすれば「動きが大きめのミステリー風味のファンタジー小説」って感じなのです。ほんと「オリジナリティ」がなさそうに見えて、読み進めると「唯一無二」の「オリジナリティ」を感じる。そんな小説です。