概要
賃金は労働の対価というトリック、働かざる者食うべからずという呪い。
個々に具体的な実際の労働と、抽象化・一般化された概念としての労働力。この二つが倒錯的に混同されていることで、本来重層的な人間の「自然・本性」が、現実的な必要の名の下で一元化され人質に取られ続けている。この不条理に対抗するために、『労働力は何よりもまず商品として見出される』という観点から、「賃金は労働の対価」というトリックと「働かざる者食うべからず」という呪いをかけられた、働くことでしか自らの生存を維持できない人間たちが直面する諸問題について考えていく。※この作品は、『脱学校的人間』旧版から労働や経済などに関する部分を抜き出し、改稿・再編集したものです。
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