【下】地主神の領域
その後、
通報することも記事にすることもできなかったからだ。
木田宮がその村の境界線を越える直前に、車は落石に寄って谷底へ突き落された。車は大破し、木田宮は即死。車から放り出され、川の激流に飲まれ、誰にも発見されないまま海にまで流された。腐敗が進んだ死体は損壊し、潮流によって散り散りになりながら沖の方まで流されていった。
木田宮がその村へ行った事実さえも、誰も知ることはなかったのだ。
これが偶然によるものなのか、故意によるものなのかは不明である。しかし、木田宮が事故に遭ったその場所は、あの村の地主神の領域であったことだけは間違いがなかった。
神に護られた村と供物生産工場 詩一 @serch
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
書くよ無/詩一
★137 エッセイ・ノンフィクション 連載中 50話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます