LBGTというレッテル。
自分は少し前までこの4種類だけというかなり頭の固い知識しかなかった。
だから自分がセクシャルマイノリティである事にも気付かなかった。
強いて言えばT、トランスジェンダーなのであるが、言葉に出来ない違和感があった。
その後、これ以外にもセクシャルマイノリティには色々ある事を知った。よりしっくり来るカテゴリーがK、「キンキー」というカテゴリー。
これもいわば一つのレッテルなのだが、自分はそのレッテルを貼られる事になぜか安心感があったのだ。
なぜなら今までは世界中に自分のようなセクシャリティの人間は自分だけ、あるいは極めて少数だと思い込んでいたからだ。
レッテルがある事で、LBGT並みとは言わないまでも、それなりに同志は居るのだと分かって嬉しかった。
レッテルを貼られる事をどう捉えるか、これだって様々だと思う。
ここまで深くセクシャルマイノリティを描いた作品は少ない。
自分ももっと勉強して書けるようになりたいと思った。
性的少数者に関する問題に、ご自身も性的少数者である作者さまが自らの体験や見聞を交えつつ、さまざまな角度から切り込んでいくエッセイです。
性自認や性的嗜好が多数派から外れたところにある場合どんなアイデンティティを持つのかという、個人の視点。
最近よく耳にする「LGBT(Q)」という言葉の背後にある、政治的な問題。
同性婚にまつわる、法律の問題。
同性カップルが子供を持つことに関する、統計を用いた社会学的な見解。
そして文化や歴史の中にある同性愛者の存在についてのお話。
どの章も大変読み応えがあり、これらの問題に対しての情報解像度が格段に上がりました。
『多様性』の時代だと口で言うのは簡単ですが、セクシャルマイノリティのことを知れば知るほど、非常に複雑で難しい問題が山積しているのだと実感します。
一つ確実に言えるとしたら、作者である千石杏香さんはどんな型にも当てはめられない唯一無二の方であり、私は杏香さんの書かれるものを今後も読みたいということです。
これからも更新を楽しみにしています。
多分なのですが、多様性と言う捉え方にも人それぞれの思惑がありますね。
米国で始まった運動から法律や名称が出来ているのは薄々判ります。
ありのままの自分達が受け入れられていないことも社会の問題の一因だと思います。
私事ですが、自分も統合失調症を抱えております。
やはり理解してくれない方々も大勢います。その為に貧困に喘いでいます。仕事上、病を持つとどうしても面接まで行けないことも多くて。辛くて辛くて自死未遂にまで行ったこともあります。その遠因は自分の親友が鬱で自死したことにありました。
ただ、自分を支えて下さった方々もいるのも事実です。
法律のしがらみなど関係なく今のありたいと言う自分を生きれれば幸いです。
願わくは世の人全てがそうであります様に。
初めて共感出来るものに出会えました。
私もBLネタを茶化している小説を書いております。
ただしそれは、後書きにも書いてますが、普通に男の子が可愛いと思った時が何度か、あったからです。
特に悩みもしなかったし、夢の中でお袋とセックスしてしまいそうになるのと同じ、チョットやばい感覚でした。
だから、同性愛の人はみんな悩んだりしてるのかと、ずっと違和感を持っていました。
このサイトで色々な文章に出会えて幸せです。
思想的なものは何も無い私なので偉そうなことは言えませんが。
そう言えば、好きな映画で「ガープの世界」は上位ですね。
機会があれば、お勧めです。
長々と拙文、失礼しました。