あとがき

 この度は『米粉パン研究室 ~生米パンで失敗した作者が、今度は米粉パンに挑戦する話~』を読んで下さり、誠にありがとうございました。


 はじめは、失敗談だったこともあり読まれるかどうか心配なのと、恥ずかしくて途中で更新をやめてしまうかもしれないな……という不安があったのですが、読んで下さった皆様が本当に優しく、そして励まして下さったことで8回目で成功を迎え、最後まで書ききることができました。本当に皆さんの応援のお陰です。ありがとうございます。

 

 米粉のパンを作り始めてから、米粉の奥深さを知りました。


 米粉の種類については何度か触れましたね。


 パッケージごとに個性が違って、同じく「製菓用」と書いてあっても、出している会社によって別物と考えなければならないということ。


「製菓用」の米粉のなかでも、水に溶けにくいものは澱粉系の粉を混ぜ合わせるとパンが作れる可能性があること。


 パン作りには「製パン用」が一番向いている、ということ。

 などなど、沢山ありました。

 しかし、これらのことは実際に作ってみないと分からなかったことでした。


 米粉パンを作るにあたり、関連する書籍はもちろん、小麦粉のパン作りの本も沢山買って読み込んで、とにかく「小さいけれど重要な情報」をかき集めながら作業していました。お湯の温度、量、生地の加減……。最終的には米粉一つ、レシピと違うだけで成功させるのは容易ではないことを思い知らされ、米粉でパンを作るには、最初はレシピ通りに同じ道具、同じ材料を揃える必要があるのだと身に染みて感じました。 


「近所のスーパーで買える材料で米粉パンを作る」ことを目指していたので、製菓用の米粉と葛澱粉の組み合わせで取り組んできましたが、結果的に美味しい米粉パンを作ることはできませんでした。それは残念だったなと思います。


 もっと気軽に米粉パンを作れるようになるには、米粉パン自体の認知度を上げたり、興味を持つ人を増やしたりしていかなければならないのかもしれません。そうすることで、お店で選ぶ米粉の種類も増えるように思います。


 私には大したことは出来ませんが、当作品や私の経験を通して、一人でも多くの方に米粉に興味を持ってもらい、日本の食文化やお米について少しでも思いを馳せていただけたら幸いです。


 最後までお読み下さり、本当にありがとうございました。


(完)

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米粉パン研究室 ~生米パンで失敗した作者が、今度は米粉パンに挑戦する話~ 彩霞 @Pleiades_Yuri

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