不经一番寒彻骨,哪得梅花扑鼻香

それぞれ復讐を胸に誓った主人公と軍人、ふたりを巡る愛憎の物語です。
主人公は皇太子へ嫁ぐ予定だったが、妹に不妊だと暴露され、その縁談は妹のものになってしまう。
さらには皇太子本人と両親からも捨てられ、静かに復讐を誓う。
そんななか、皇太子付きの軍人は彼女を成長させるために試練を与えることに。

主人公が次々と与えられる試練にどう立ち向かっていくのか、気になるところです。
中華風歴史モノということで内容は重めですが、ところどころひらがなを使うなど工夫されており、本文はとても読みやすいです。
周囲の人々の手によってどん底に叩き落された主人公の心情変化の描写に胸を強く打たれました。

「骨の髄まで冷え切ったとき、ふっと梅の香りが鼻をうつ」※ひとこと紹介文の和訳です。
苦難の先に、彼女らが見る景色は果たしてどんなものなのか。

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