剣、騎士、本格派、青春、写実的。

人間は生まれながらに平等ではない、それを幾度となく突きつけられる主人公を見守る小説です。

隠されていた才能が突然開花したりもしません。
武器は最初からひとつだけ。折れない心です。

誰もが諦めるだろう境遇に置かれても、決して目標を諦めない主人公が、目標以外の全てを諦め、自分から削ぎ落としながら、突き進んでいきます。

特別優れた才能のない人間が、特別優れた才能を持つ人間の群れの中で、あがき、もがき、傷つきながらも、邁進する。

見ていて正直痛々しいですが、同時に強く心を打たれます。

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