近年のラノベ界で稀なヤバさ

評者は2022年1月30日現在46歳のおじさんです。

おじさん世代には、現実世界を風刺、しかも強烈な皮肉をあからさまにする小説も特別扱いされず書店の棚に並んでいた記憶があります。

しかし、いつからでしょう。可愛い美少女・美女と甘い日常を過ごす、現世全肯定の小説が書店の棚を埋め尽くすようになったのは。批評精神を持つ小説が特殊なジャンルとして隅に追いやられたのは。

若い人は、こういう小説を読んだ経験が少ないかも。

こういう物語も小説として成立します。小説は現実に挑んでいい。そのことに気づく人が幾人か現れれば、おじさん世代としては幸せです。

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