巨大ロボの物語は数多くありますが、こちらは和風。刀(当然に巨大ロボに相応しい大きさ)を持ちますし、武家出身の操縦者が持つ礼節により火薬などは御法度。すると、どうなるか?
やってることは剣劇です。ただし巨大ロボの大きさで。
人間の数倍の身長に至る、重さでトンを超えるような存在が、剣をガツガツぶつけ合うのですから、その迫力は人間の剣士など吹き飛ぶほど。行間から重さが伝わってきます。
技術が主かと思われた剣劇を物量作戦で押す。その手があったか!
ここだけで本作を推せます。
先に述べたように武家同士ですから整った美しい闘いになります。様式美も加わります。
そこに歴史とは異なる超常的な存在も加わり、和風と言いながら独特の世界観を築きます。
珍しいという点も強いですが、理屈抜きの力押しに心躍ります。