第10話 排他的行動と抗生物質 Exclusive behavior and antibiotics
手元には西欧よりも百年以上、文明が進んでいる
「それは庭の土ですか、
「あぁ、薬材になる “放線菌” を採取しようと思ってな……」
頷いた彼はとあるグラム陽性菌が土壌に存在した場合、他の微生物が少ないと発見した
その御仁は研究対象の細菌が何らかの
(うぅ、ちっとも分からない)
何やら土
晩御飯の要望を確認するまでもなく、食材は
まぁ、問題ないかとフライパンに油を引いて温め、塩胡椒を擦り込んだ
「あの、ご飯の用意ができました」
「そうか、ご苦労だったな、リズ」
「「…………」」
互いに無言で待つこと数秒、中断する素振りもない相手に苛立ちを覚えてしまう。
短い時間で色々とあり、遠慮が無くなっているのも背を押して、少々強い言葉が口を突いて出た。
「夕食の時間です、自重してください、自重しろ」
「料理が冷めてしまうか…
それによると先月から数名ほど連続して眠り続ける人が出ており、食事も
どの犠牲者も
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