鬼モ仏モ、所詮ハ人ノ創作ナラバ、因果ハ応報セズベカラザラン也?

村を襲うおぞましい奇病に、人々はあらゆるものに救いを求めておりました。その奇病を治癒するという菩薩を描いた『奇跡の掛け軸』にたどり着いた人々は、「ささやかな条件」を承諾し、有難くも救済されますが、『奇跡の掛け軸』に描かれた菩薩は、いつしか鬼へと変貌を遂げます。

菩薩はどこへ消え、鬼はどこからやってきたのか——依代という名の盲目の少女が、見えない目で本質を射抜きます。

それはそうと、盲目の彼女は、視力はなくとも不自由はないようです。
それでも光を取り戻さんと願うのは、彼女の持つ強さでもある反面、一種の弱さでもあるように思え、いとおしさを覚えます。

何度と気持ちを踏みにじられて、何度と絶望しようとも、それでも人間は素晴らしいと信じていたいのは、果たして菩薩の方か鬼の方か。


さて、こちらをご覧の皆様は、誰かや何かの優しさや善意、親切、ひいては安全・便利の上に胡坐をかいて、まさか感謝の気持ちを忘れた方などはおられますまいね。ぎくりとされた貴方、そろそろ「鬼」に食われますよ?