日常か?絶望か?醒めぬ胡蝶の夢は続く……
- ★★ Very Good!!
物語は学生であろう主人公が異世界で目覚めたかのように始まる。と、思いきや暫くすると目が醒めると学校の教室。まるでマイケル・ムアコックのエレコーゼ・サーガのようだ。良くある展開だ。
けど、待って欲しい。他の物語のように主人公が主人格である確証はない。それどころか怪しげな人物達が導こうと接触してくる。
その人物達は俺を信じろとばかり接触してくるが、主人公に何か授けるわけでもない。主人公は普通の少年で、強力な敵と対峙した時には足でまといなるような状態なのに……
また仲間も派手な魔法でドカンと一発という描写はない。むしろ仲間を盾で守ったりと地味な方だ。盾が耐久以上の衝撃を受けて壊れるようなリアル路線でないことだけが救い。
主人公も辛うじて異世界での自分?について、少しづつ肉体の記憶を呼び覚ましスキルなるものを使えるようになるが……はたして本当自分はどっちなのか?