魔王と呼ばれた漢のセカンドライフ

作者 南山之寿

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★★★ Excellent!!!

かつてあまたの強者を拳によって従え、魔王の名を欲しいままにした魔人族のゼオン。だが勝ち続けるということは、戦う相手が減っていくということだ。やがてゼオンは魔王の名を捨て、新たな旅に出る。すべての世界の食を探求するために…じゃなかった、まだ見ぬ強者たちと拳を交え、未知の世界の真実を知るために。
暴走するとゼオンより厄介な相方ロイド、「最強の嫁」ノアなど、強烈な個性のキャラクターが次から次へと登場して飽きさせない。気合あふれる戦闘シーンのスピーディーな迫力。そして時折供される、バラエティ豊かなお食事。なにより作者様ご自身が楽しんで執筆していることが伝わってくる、明るくリズミカルな文章。かなり濃い世界のはずなのに、テンポよく読み進めることができる。
ときに嫁さまに(文字通り)ぶん回され、意外に細やかな心くばりと気苦労を見せながらも、漢ゼオンは今日も行く! 旨い飯…いや至高の闘いを求めて。

★★★ Excellent!!!

元魔王ゼオンさんがお供ロイドさんと共に世界樹の歴史を知る旅をする物語です。

第一に注目していただきたいのが「グルメ」描写です。ご馳走を堪能するゼオンさんを通して読者も食欲を沸き立っていきます。

第二に注目していただきたいのが「バトル」です。さすが元魔王。拳も魔法も召喚術も強く爽快感があります。

第三に注目していただきたいのが「鬼嫁ノアさんとの掛け合い」です。超個性的な彼女から一方的に向けられる重めな愛に元魔王ゼオンさんといえどチグハグに(´∀`*)

たくさんの魅力が詰め込まれた物語。是非読んでいただきたいです。

★★ Very Good!!

かつて『魔王』と呼ばれたゼオンが新たな居場所で第二の人生を謳歌し、個性的な仲間達と共に戦い、日常を過ごし、美味い飯を喰らい、世界の歴史や全貌に少しずつ近づいていく良作ファンタジーです。
何よりもまず主人公ゼオンが魅力的でした。武術でも魔術でも圧倒的な力を持ちながら、それを『ひけらかす』ことなく、自分よりも更に強い者との戦いを望み、それでいて仲間や他人のために怒ったり行動できる部分は、カリスマ性に溢れていました。豪放磊落で嫌味がなく、作品全体のムードを引っ張る『主人公』としては文句ナシの性格や活躍っぷりです。

ただ序盤は改行や句読点の付け方などで、文章技法的に難点が多かったです。とはいえ、読んでいくうちにどんどん読みやすくなっていき、執筆しながら作者さんも成長しているのだなと感じました。
もう一つ改善点を上げるとするのなら、ゼオンだけなくヒロインのノアや、ロイドやダリアやカリフといった仲間達もそれぞれ個性に溢れているので、最低限でもどんな容姿をしているのか、どんな服装なのか、外見に関する描写があれば更に良かったかなと思いました。

ですがバトルシーンや食事シーンの描写は巧みで、ド派手かつスピーディ・美味そうで豪快な食べっぷりと、『バトル×食事』という作品の二大テーマを存分に魅力的に見せてくれました。高い実力を感じる良作です。

★★ Very Good!!

タイトルをみて、あ~元魔王が異世界に隠居して釣りとかやってるところに日照りで困った農民娘がやってきて、吾輩、なんかしでかしましたか系か?と思ったら、良い意味で裏切られた。
 まず、主人公が魔王らしいのだが、それを誇ることも感じさせることもない。まるで頑固一徹魔族親父っぽい感じで親しみを感じさせてくれる。
 セカンドライフも引退してスローライフではなく、何か目的をもって、ある手段で自分が居た世界と似た異世界にやってきたようだ。え?それで魔王らしく世界を崩壊させるほどの大暴れ?しないよ。そんな目立つような馬鹿な真似はしません。普通に生活し居をさだめ、冒険を始めます。
 どんな冒険かはネタバレになるので、まずは御一読あれ。

★★★ Excellent!!!

俺、こないだ近所の『イオン』で『ゼオン』を見たぜ!

アイツ、ミキハウスの上下灰色のジャージ来て、コンビニの袋持ってた。

俺地元、宇都宮だから、ゼオンって、こっから毎回通勤してんだな?
『魔王と呼ばれた漢のセカンドライフ』の現場。


応援してんよ、ゼオン。

カッコつけて、渋谷とか麻布住んでなくて好感度大。


ミキオ

★★★ Excellent!!!

この作品の主人公である元魔王は、強さや思考回路など様々な点においてハチャメチャです。

この人がどうして漢なのか?
私は考えました。
導き出した答えは、彼の余裕。
この余裕があるから、どんなに失敗して罵られても平気。
普通なら意気消沈してしまうか、怒り狂ってしまいそうなものなのに、彼はどんなに酷い扱いを受けても大丈夫。

ただ元魔王様が漢なのって、それだけなのでしょうか?
それは本作が進むことできっと分かるはず。
私もそれを楽しみに続きを読み進めたいと思います。