手まねきしてみたら──。

ひとりぼっち、は気楽さとどことなく不安がともなう、身近な体験ですね。
本作は、主人公・葵の「ひとりごと」をとおして、葵と女の子、お互いが“ひとりでいること”と向き合おうとするお話、と感じました。特別でないふたりが、特別でない日常をともに過ごし、徐々に距離を縮めてゆく。その様子が穏やかに描かれ、画として浮かんできました。女の子が葵とかかわるまでの背景は、想像力を掻き立てるポイントです。

「赤」が「緑」に変わるとき、ふたりにも新しい変化がありそうな、そんな予感がします。

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