ホテルでの配膳のお仕事の様子を実録されているエッセイで、恐らく相当辛い体験も入り混じっていると思われるのですが、こんなにもポップで面白く書けることが驚きでした。イケメンジャイアン(イケジャイ)のくだりの全てが面白すぎるのと、その他の壮絶な体験の全てが合わさって何とも言えない勢いになっており、一瞬で最後まで読み終わってしまいました。続きがあったら読みたいと真剣に思った短編でした。
愉快なテンションで読めるのは作者の人柄であり力だと思うのですが、そもそも主人公(作者)えらいことになってるし、そのなかで見た世界というは多分もうワンダーランドなのであった。かつてウエイターだった人(わたしだ)、ウエイトレスだった人(あなたか?)が読んだら大爆笑、そしてしたことない人も爆笑できるシェフの逸品です。これを読んで自分が京都でレストランのウエイターやってた頃の地獄を思い出したので、エッセイにいずれ書きたいと思います。とりあえず、「ババァはな、海が見てぇんだよ!」は肝に銘じておきます!
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