こんな短い中で二人の関係・事情・心情を描き、最後に癒しへ向かうにしたがって効いてくる「赤いきつねと緑のたぬき」。素朴な品に数えきれない気持ちや意味が込められていて、それによってもたらされた癒しとその後をそっと見守りたくなります。
赤いきつねと緑のたぬきでこんな感動する話を書けるってすごいです。絶対泣けます。保障します。
その人の力になれるのか、なれないのか。それを決めるのは、決して『僕』ではない。そして誰も、『代わり』なんて、求めてはいない。触れてはいけないという思い込みは、きっと誰も幸せにはしてくれない。呪縛と思っていたものは、時に、ただの大仰な思い込みだったりする。それを気づかせてくれる、思いの詰まった赤と緑。踏む必要のないブレーキを外せば、未来はどうにでも変えられるということ。切なさの向こう側の切ない甘さを、噛み締めさせてくれる恋物語。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(118文字)
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