369坂 3の倍数

 いま書いてる小説のエピソードが369話目。


 3にまつわる数字で面白い。


 一話完結のものだし、何か変わったことをしたいな。




 ガララ──────────。




 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきた、が。


 体操服を着て、下にいる二匹が一匹のブタをのせて立っている。


 組体操みたいだが、走行中にやるなんてすごいな。




 ガララ──────────。

 ガララ──────────。




 またブタがスケボーにのって坂道をおりてきた、が。


 今度は並走する二台のスケボーで同じように組体操をしているぞ。


 合計6匹だが、すごいバランス感覚だ。




 ガララ──────────。

 ガララ──────────。

 ガララ──────────。




 またまたブタがスケボーにのって坂道をおりてきた、が。


 これは三台並走しての組体操だ。


 合計9匹。


 もはや曲芸だな。




 ガララ──────────。




 !?


 反対側からスケボーの音。


 まさか……。


 あ。


 どこぞの少年がスケボーにのって、ふつうに走りさっていった。


「……」


 あらためて考えるとブタのスケボー技術、めちゃくちゃ高いよな。

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ブタがスケボーにのって坂道をいく 一陽吉 @ninomae_youkich

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