騒乱の時代に翻弄されながらも、決して姿勢を変えなかった利休という人物と、彼を取り巻く短くも深い物語の美しさに感動しました。小説でありながら、切なくも深い音色を感じる作品です。
・カクヨムで、フィクション歴史系転生小説や、たまに短編小説やエッセイを書いているソコツ者で、グラナダ版シャーロック・ホームズを愛する者。 ・歴史が大好き、歴…
短編作品ですが、読み応えは十分です。「読む大河ドラマ」と言えばいいでしょうか。読んでいて、過去の大河ドラマのダイジェストを観たような気分になりました。それだけ凄いと思ってしまった作品です。
本話が主題とする事件は、秀吉その人がどのような人物であったか、また茶というものが往時どのようなものとして認識されておったか――特に武将たちにおいて――を考える上で、極めて興味深いものといえる。そこを…続きを読む
利休の落ち着いた印象と当時の世を思う言葉が、切腹間近というシビアな場面と合わさり、素晴らしい印象を与えました。
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