主人公、日登世(ひとせ)ちゃんの家系は、呪いの力が宿る子が生まれることのあるという変わった家系。それが「きょう読みの巫女」です。
その呪いの力は決して便利な能力でも、良い能力でもありません。日登世ちゃんはこの能力に目覚めてからショックでひどく落ち込んでしまいます。
そこへ、幼馴染の燿くん。明るい性格で、呪いに悩む日登世ちゃんに苦しんで欲しくなくて、とある提案をします。
本作は8,000文字程度の分量なので、これ以上はレビューできません。もう、読んでください。引き込まれます。
呪いという、魅力的な設定。可愛らしく、見ていてニヤニヤしてくるふたりの掛け合い。
必見です。続編、長編化、シリーズ化。
お待ちしております。
人は誰しも悩みを抱えているもの。
しかし大抵の場合その悩みは心の底へ封印され、一人で抱えながら孤独に生きていく事となります。でも、それじゃあ何も始まらないし、解決はしません。
まずは誰かを信じて訴えてみることから全てが始まるのでしょう。
手を差し伸べるなんて失礼に値するのではないか?
自分なんかが大きなお世話なのではないだろうか?
助ける側だってそう悩んでいるのかもしれません。
変化は訴えることで生じるもの。
一つずつ積み上げた信頼の先に絆は芽吹くものなのですから。
まぁ現実なら「まずは役所。その為に税金を払っているんだからね」と言う所ですが。その役人を説得するのにも知恵がいるのだから難儀なことです。
人は弱い、一人ではやれないことも多い。
だからこそ力を合わせた時に素晴らしい未来が切り開けるのではないかと思います。心の殻を打ち破りたい貴方へ、おススメです。