月光の娘に癒され元気がもらえます

王都が燃える……。

炎を中心にいる黒い竜は炎を吐き、翼を羽ばたかせ全てを炎で包む。
魔術師リオル・ルーグは燃える王都から一人の赤ん坊を救いだす。獣の耳と尻尾を持つ赤ん坊を。

月日は経ち獣の耳と尻尾を持つ少女クタルは、兄のリオルと共に孤児院から旅へ出る。彼女たちの旅がもたらす真実とは?

王都なぜ燃えたのか?黒い竜とは?黒幕はいるのか?獣の耳と尻尾を持つ少女の正体は?
序盤に散りばめられた多くの謎が徐々に明らかになっていく過程に引き込まれます。

物語はクタル視点で進みますが、彼女の心の声が兎に角明るく、お兄ちゃん大好きが溢れていて読んでいると楽しくなってきます。
心でよく叫ぶ「わふん!」が個人的に大好きです。

元気一杯で体力のあるクタルと、魔術師の能力は高いが体力がないリオル。互いの足りない部分を補い合う兄妹は最高のコンビだと思います。

今後の展開が楽しみな本作、是非一読をオススメします!



余談ですがホワイトリリィが登場したとき心が揺らぎましたが、私はクタル派であることを付け加えておきます。

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