過ぎゆく者たちを慈しむようなまなざしで描かれた短編集

不思議な世界で起こる、ちょっとした事件、日常の風景。
生まれては去って行くその物語への、慈しむような、哀しむような作者のまなざしが優しい。
時に残酷な物語ではあっても、登場人物たちはその境遇を受け止め、明日を見ている。
しんしんと心に降り積もる、雪のような静かな物語集です。