エピローグ
「警察だ! あなた達を殺人罪の容疑で逮捕する!」
「俺は何もしていないぞ!」
「私だって何もしていません!」
ある日突然、アクール村の人々がどんどん逮捕されていった。殺人罪、犯人蔵匿罪、犯人隠避罪、逃走援助罪。さまざまな罪を当てられ男も女も関係なく逮捕された。エドワールやグスタも逮捕された。
この村で殺人を犯罪と考えている人はごく一部だった。少なくとも、この村で育ち一回も村の外に出たことのなかった女性たちは全員知らなかった。逆に自分の旦那や父が「殺し屋」ということに誇りを持っていた。
「この村イカれてますね。殺しが「仕事」なんて。しかし、この手紙がなかったらこれからも殺人が行われていたわけでしょう?」
「そうだなぁ。その手紙に感謝しねーとな」
「ですが、差出人はどこへいったのでしょうか? この人も人を殺しているらしいし……」
「それについては一回忘れようぜ。俺らは連続殺人の犯人を逮捕したんだしさ」
「……そうですねっ」
村に殺し屋を逮捕しに来た刑事は手にコピーされた手紙を持ち、隣の他国の刑事に話しかけた。その手紙の差出人の欄にはキールと書かれている。
エラーは貴方が起こした さとすみれ @Sato_Sumire
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