舞台となった時代が昔だったり、動物たちが人間の言葉を使って会話していたり、最後に予想外の展開が来たりする部分を読んでいて、日本昔話を見ているような懐かしい感覚になりました。バトル漫画程の起伏の激しい展開でないにも関わらず、序破急がきちんとした面白い作品でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(260文字)
この手の小説をネット小説で読むことができるとは思っていませんでした。素晴らしいです!
ストーリーもさることながら、言葉の使い方が素晴らしく上手。厳かな性格の登場人物には漢字を多く入れるところや登場人物の背景をあえて詳しく言及しないあたりで言いようのない「カッコよさ」を感じました!
新たな川の主を決めるという設定や、しっかりとした文体、一筋縄ではいかないどこか苦さもあるストーリーが民話のようで素敵でした。綺麗な月夜のお供にぜひ。
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