通常ラブコメ小説となると大体の場合、最後に主人公とヒロインが結ばれることが多い印象を私は持っていますが、あえて二人が結ばれはせず、あくまでもこの二人の真意を伝えあわない絶妙な距離感をオチとして持ってきたのが現実の学生時代の恋愛を彷彿とさせ、とても面白かったです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(202文字)
図書室の静寂が二人の心の距離を縮める――『図書室のエラトー』は、そのような物語である。読書を通じて出会った詩織と宇佐美が交わす「文学」にまつわる対話は、まるで純粋な心が紡ぎ出す詩のように響く。…続きを読む
本作のヒロイン、詩織は文学少女である。だがそれ故に、好きな本について語り合える友人がいなかった。図書委員の彼女が一人、閉館作業を進めていると、ある少年が本を返しにやって来る。サッカー部のエースに…続きを読む
サッカー部の彼の遠回しの告白の仕方が個人的には大好きでした。 是非ご一読を。
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