穏やかで優しい作品
- ★★★ Excellent!!!
1人1作品優しくコメントする企画の主催者のMegです。この度は企画に参加いただきありがとうございました。
全体を読んで、穏やかで優しい作品だなと思い、心がほっこりしました!
まずタイトルがいいですね。エラトーって文学的で素敵です。
黄昏時の図書室や、むささんを花にたとえた描写など、美しくかつ可憐で素敵です!
むささんのみんなラノベばかりで名文学を読んでくれないとか、うさみくんのみんな思いたいうさみくん像を自分に重ねているだけというのも、共感しやすいです。
作者さんの文学への造詣も読み取れました。恥ずかしながらリルケは詩人のイメージで、長編を書いていることを知りませんでした。。
ただもったいのが、せっかくのむささんとうさみくんのキャラクターを、ぜひ作中でもっと知りたかったです!
例えば図書委員のむささんと、サッカー部のエースのうさみくん、学校でのキャラや立ち位置が全然違うと思うのですが、友達といる時などに廊下ですれ違ったら、お互いどんな反応をするのか、恥ずかしくて避けるのか、それとも逆に堂々と話して友達からびっくりされるのか、つい妄想してしまいました。あまり細かく書くと長くなってしまうので、ちょっとした回想シーンや、2人の会話などでもいいので、かいまみてみたいと思いました。
またうさみくんはみんなが勝手に思ってるうさみくん像を重ねられることにうんざりしていますが、彼は普段どんなキャラですごしてるのかなと気になりました。やんちゃな元気系なんでしょうか??(←勝手なイメージです)
それとこれは個人的な好みではありますが、小さくてもいいので、何か事件や葛藤があればさらにキャラを深掘りできるのではないかと思いました!
例えば今パッと思いついたのが、うさみくんがサッカー部の友達に読んでる本を見られ冷やかされたみたいな事件があったとします(思いつきですみません)。その時うさみくんはどんな感情になるのか、むささんはうさみくんにどんな言葉をかけるのか、非常に気になります。。