戦乱のボーイミーツガール、そして

豊臣秀吉が天下統一をなした瑞祥(ずいしょう)と呼ばれる架空の時代を舞台に、凍える東北の地を亡国の姫さやとその従者紫月が駆ける。
過去のために、未来のために——

さや姫がほんとうに気の毒で、乱世とはいえまだ十二歳の少女にはあまりに辛すぎる……。そんな彼女が失意の底からどうにか自力で立ちあがろうとするさまを読みおえたとき、この子の行く末を最後まで見届けなくちゃと熱い気持ちがわきました。
ええん…さや姫好きです…大好き…だからどうか幸せになって(泣)
そんなさや姫のそばに寄り添う紫月も、少ない言葉はしやふるまいから深い愛情の持ち主であることが感じられて、登場のたびほっと安心してしまいます。

少年少女の荒旅の果てには、どんな未来が待ち受けているのか。
重厚な世界観に浸りたい方におすすめです!

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