きっと彼女はその表情を見られたくなかったのだろう、優しすぎます。

何かが悪いわけではない、それなのに空っぽで満たされない毎日を送っていた「律」。そんな彼の下に良く知っている女性、「シズク」から電話が来て……。
久しぶりの再会、場所は懐かしき母校、闇夜の世界で二人が馳せる想いは。

何かがおかしい、ナニカがいる、暗闇の先には多くが蠢いている……シズクの顔は見えない。

短編の中に詰め込まれた深きドラマに胸が締め付けられました、情景を思い浮かべ不気味ながらも美しい二人の再会は、どこか悲しき空気が常に漂います。
最後まで読み終えたとき、悲しみの理由を知りました。

是非とも皆様に読んで欲しい一作、ドラマ、ファンタジー、ホラー、そして恋。様々な要素が凝縮された一夜の幕間をお楽しみください。