週刊「宗教」(デアゴスティーニ的な)

 はっきりいってこれかなりすごい作品です。まず、吸血鬼が自分たちの宗教を創る、という、その奇想だけで「やられた」っていう感があるんですよね。吸血鬼ものというのは一種のジャンルと言っていいくらい色々なものが書かれていますが、これ以上うまいギミックとしての利用の仕方はなかなかないでしょう。いちおうは完結しているのですが、すごく「続き」あるいは「長編版」などが読みたくなる作品でした。