真実と果実を包んで焼いた、確実で無実なアップルパイ。
- ★★★ Excellent!!!
ミステリが好きな主人公に訪れた、出会いと別れ。
そんなとある一日の喫茶店から物語は始まる——。
とんでもない彼氏に制裁を、とばかりに仕込んだ下剤。それをたまたま居合わせた自称 : 詐欺師の男がぱくりと食べてしまう。
思いきりのいい主人公のテリと、謎が謎を呼ぶ自称詐欺師の東雲さん。
事件か事故か、そんな出来事に巻き込まれながらも時は過ぎ——?
サクサクと進んでいくテンポの良いお話に、ついつい「もう1ピース」「もう1ピース」と気づけば一気にワンホール食べちゃってた!そんな物語。
謎は解けるのか。
テリのアップルパイはどうなるのか。
さあ是非とも、この物語の最初の1頁を。
最後に残ったものが如何に奇妙なことであったとしても。
それは真実となるのだから。