二人が出会い、香る世界

前作のエッセイが小説のようだったので、どのような小説を書かれるのか楽しみにしていた作者様です。

今作はなんと、エッセイのような小説!
実在する二人の日常を覗いているような感覚に陥りました。

さらっと書かれているので気づきにくいですが、登場人物が実在するかのように書く、というのは難しいことだと思います。

だって、"日本語しか喋れないけど、中国語を理解できる中国人&日本語も中国語も中途半端な日本人"ってなかなかいないですよ!?

この設定、二人だけの世界がそこにありそうで、ワクワクもします。

これから事件が起こる? 二人の関係は変化していく?
個人的には何か大きな出来事が待っていてほしいですが、特に何も起きなくても読めてしまうのが、この方の文章のすごいところです。

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