北海道が暗闇に包まれたあの日、ひたむきに前を向き続けた獣医師の物語

平成30年9月6日の胆振東部地震。あの日札幌で私も経験した日々を、道東の酪農関係者の方々はこんな風に過ごしていたのかと興味深く読ませて頂きました。

酪農における電源インフラの重要性、通信網の断絶による物資補給の滞り、臨場感のあるトラブルの数々が起こるも、主人公の明るいキャラクターと軽快な筆致によりぐいぐい読み進めてしまいます。

牛たちの命と、大きな経済的損失、災害に遭ってもそれでも前を向いて生きていくしかない登場人物たちに(全然職種は違いますが)同じ道民として勝手ながらとても共感しました。

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