読み進めるごとに胸中へと美しい旋律が、溢れ出る、流れ出る。

楽士を目指す少年タクトの冒険譚……になるのでしょうか。まだ序盤ですが、音楽と異世界ファンタジーの相性の良さに着目した書き手の感性にまず、いいなあ、と。劇場は砦であり、各勇者が持つ武器のような存在が、各楽士の楽器であり……といった独自の設定もとてもユニークです。
これから「神が遺した楽譜」を探す冒険が始まるのでしょうが、読むごとに美しい旋律が頭に広がるような世界観や展開を期待してしまいます。