『死』をどう見るのか。花火の中に映る倫理観との距離
- ★★★ Excellent!!!
死者が打ち上げ花火となる、この世界より少しだけ奇妙な世界のお話。
それ故に生じる倫理観のズレと、変わらない死に対する畏怖や人との距離感、
そしてそれらを象徴するような花火の綺麗さが印象的な作品。
親しい人、知らない人、知っている程度の人……。
死が『花火』というあまりにも美しいものとなっているからこそ描かれる、
情緒と死への向き合いかたが心に残るものになっている。