『死』をどう見るのか。花火の中に映る倫理観との距離

死者が打ち上げ花火となる、この世界より少しだけ奇妙な世界のお話。
それ故に生じる倫理観のズレと、変わらない死に対する畏怖や人との距離感、
そしてそれらを象徴するような花火の綺麗さが印象的な作品。

親しい人、知らない人、知っている程度の人……。
死が『花火』というあまりにも美しいものとなっているからこそ描かれる、
情緒と死への向き合いかたが心に残るものになっている。

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