あとがき。



 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 本作はここで完結となります。



 本作は「如何に筋の通る理由でざまぁを発揮させるか」に重きを置いた作品でした。

 

 おそらく私は、どちらかというと長編書きの作者だと思います。

 そんな私ですから、短編サイズに整合性を取った結末を収めるというのは中々に難しい作業でした。

 どうにか書ききれた……気がするのは、ひとえに毎日読みに来てくださった読者様がいらっしゃったからだと思っています。

 本当にありがとうございました。



 さて。

 本作に登場した主人公ワルターの家・オルトガン伯爵家は、実は稀に見るIQの高い血族です。

 その辺は、最初の方に少しだけ淡い描写をしているのですが、だからこそ10歳という幼さでこの結末、という訳です。

 

 因みに血筋的には彼の父・レグルムの血ですから、父の彼にも社交界デビューで周りに対し、ワルターと似たような思いを抱き、何かしらをやらかしています。

 そういう血筋なのです、こればっかりは仕方がないのです。


 そしてその血筋は後のワルターの娘・息子にも受け継がれます。


 その末娘が活躍(?)する物語が、実は私が現在連載している『効率主義な令嬢シリーズ』です。



 こんな風に鮮烈な社交界デビューを飾った彼が、この先一体どんな人生を歩んだのかは、本編でほんのちょっぴり語られていたりもします。

 それらのエピソードについても、何かしらの形でいずれきちんと書き上げたいなと思っていますが、まずはこの『やらかし』の血筋が、どのような形で彼の子供達に受け継がれているかが問題です。


 もしこの作品を気に入ってくださったなら、是非ともシリーズ本編も覗きにきてみてください。


 父・ワルターの正義感を受け継いでいたり、意外と感情的に行動していたり。

 そんな本編主人公・セシリアも、ワルターに劣らぬ頭脳の持ち主です。

 そんな彼女の奮闘劇が、皆様をお待ちしております。


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伯爵子息・ワルターは、国を想ってほくそ笑む。 野菜ばたけ@『祝・聖なれ』二巻制作決定✨ @yasaibatake

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