概要
開口一番あってもなくても同じって、そんな話ある?
私に備わった不思議な能力は、起こせることは奇抜な割に、あまりになんてこともなくてひたすら地味。
これはないものねだりばっかりしていた私が、ちょっとだけ自分を見直した日の話だ。
第四回こむら川小説大賞参加作品
これはないものねだりばっかりしていた私が、ちょっとだけ自分を見直した日の話だ。
第四回こむら川小説大賞参加作品
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!きっと何か超常能力のある世界なら、片隅にいくつかあるだろう光景のひとつ
不思議な能力が人知れず存在する世界、偶然授かった能力がしかし「あってもなくても同じ」だった人の、戦わない戦いの物語。
いわゆる「異能」を主軸に据えた現代ファンタジーです。
何がすごいってもうとにかく綺麗……! 設定、というか能力的なものの解釈から、その光景の細やかな描写まで、もうすべての彩りがキラキラと美しい物語。
異能という言葉からすぐ想起されるような、個々人に特有の超常能力が登場するお話ですが、でも少なくとも「バトルもの」ではないところが本作最大の特色。
少なくとも作中に戦闘シーンのような場面はなく、しかしこの物語世界の現実としては、戦闘のようなシビアなお仕事も存在してい…続きを読む