戦えない私の前向きレシピ
蒼天 隼輝
麩菓子のように砕けたあの日の思い出
私に不思議な力があるとわかった時、まず最初に思ったのは「やばい、何それかっこいい!!」だった。我ながら、なんとも呑気な感想だったと思う。
分かった直後は、一応怒涛の展開だった。突然お兄ちゃんがいろんな人を連れて押しかけてくるわ、やれこれをやれ何をどうしろと、漫画の超重要人物が受けるような謎のテストっぽいことをいろいろやらされた。ちょっとテンションが上がった私とは逆に、お兄ちゃんを含めた周りの人が全員微妙な顔をしていたのは忘れない。
最終的に、私にはこんな決定が下された。
―――あってもなくても同じような、影響力の低い能力だ。監視も必要ない
……って。
……。…………そんなこと、ある?
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