タイトルから、ど真ん中ストレート。それが、かえって斬新だったりするのか

　ここ『カクヨム』では、すでに定着した感のある『悪役令嬢』モノ。この物語も他聞にもれず、主人公はヒロインの前に立ち塞がる……はずだったが？

　本来のヒロインのかわいさに絆され、庇護欲を掻きたてられ、思わず、手を差し伸べてしまった主人公。その結果、物語はフラグ回避の方向へと向かうのか……？

　もう、ここまでの展開が早いこと。テンプレと言われる、所謂、無駄な部分を大胆に削ぎ落としたために、それこそ、サクサクとテンポ良く読めることでしょう。
　しかし、無駄なテンプレ部分はなくなっても、主人公が、フラグ回避に奔走するおもしろさは存分に残されています。皆さまだって、きっと、笑ってしまうはず！

　２万文字の自主規制で、このクオリティは、本当に凄い！　としか言いようがない。
　まだ、『悪役令嬢』モノに疑問を感じてる、そこのあなた！　お試しっ！　として読んでみるのもいいかもしれません！