俺「やれ。」→女「わかりましたぁっ♪♪」


なぜかやたらと行動力がある主人公の俺さん。

作品名に偽りのない個性的なキャラクターたち。

今は俺さんの街が壊滅した危機的状況。

さて。どのように切り抜けるかな。


上記のような短い一文が連続する手法で淡々と非常識な状況が展開され続け、飽きが来る暇なく読むことができます。この作者様の他の作品を覗いてみてもこの手法を使っていることが多く、1行30文字程度のビジネスメールを読んでいるような、なんともいえない独特の雰囲気が、知らず知らずのうちに癖になってしまいます。

作品中、かなり多数散りばめられているネタはクスリと笑えるものが多く、また、その元ネタに対する作者様の造詣の深さが伺えます。が、そんな面白ネタも短い1行か2行くらいで話が淡々と次に進んでしまう潔さ。

主人公の行動は基本的に鬼畜、芯の強そうなヒロインたちが簡単にことごとく籠絡されてしまう爽快?な展開。しかし時折そんな行動の中にも優しさを感じ、「お、実はいいやつ系?」とか思っているとまた鬼畜思考に逆戻り。


繰り返しになりますが、とにかく飽きが来る暇がなく、楽しく読み続けることができるオススメ作品です。
終盤、色々と感心してしまう驚きの展開が読者を待っています。

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