第10話 感動の最終話「WEB小説書いてるやつが作家って名乗んじゃねえ」を切るっ!
ああ、感動の最終話!
ネタが尽きたんだよね、とは言えません!(爆)
さて最後になにを書こっかなぁと思ってたんですが、タイムリーな話題があります。
いやね、ツイッター(X)のほうに同業者からDMもらったんすよ。
それはこういう内容。
「ヨヨさん、あんま記事で『作家』って言葉使わないほうが良くないっすか。なんかそれでモメてるのツイッターでも見ますし」
ああ、なるほど。
たしかに、そういうつぶやき、見たことあります。
いちおうツイッター界隈では、こういうヒエラルキーみたいです。
本屋にならぶ作家>>キンドルまたは電子書籍作家>>WEB小説作家
早い話、WEB小説書いてるやつが、作家なんて名乗んじゃねえ、というご意見です。
僕の考え、言います。
知らん。
このひとことにつきます(笑)
僕が「作家」という言葉を使うのは、それがもっとも文字数少なくて表現できるからです。
作家って、もうそのひとことで「小説を書く人」ってわかりますよね。
また「カクヨム作家」と書けば、ひと目で「カクヨムで小説を書いてる人」ってわかります。
これが「カクヨム作者」と書くと、なんか変。めっちゃ変。
しかしこれ、考えたら線引きがおもしろいっすね。どこが境界線なんだろう。
「小説で金をかせいだら作家」
とします。ええと、このカクヨムってPV数によって金銭が発生します。僕の場合は、月に「三〇円」ぐらいかな(涙目)
三〇円じゃだめっすか。そうですか。じゃあ月に一万円? 十万円?
でも今じゃ星の数ほどいるラノベ作家さんたち。毎月十万かせいでいる人ってどのぐらいの割合なんでしょう。
なんだか、金をかせぐだけじゃダメなのかな。じゃあ生活をしている。つまり「それで生計を立てている」を境界線にしてみましょう。
いや、これも難しい。
知りあいの知りあいなんですが、WEBコミックで当てた人いるんですよ。けっこうそれで食っていけるらしい。
いやでも、そういう話になれば、僕は商業ライターもしてるんで、月の収入は発生してます。過去に脚本でギャラをもらってた時もありました。でも別になぁ、プロとかそういうのでもない気がするし。
うーん、ではこれか。
「公募で大賞を取り、書籍デビューした人が作家」
公募って、いろいろありますよね。大きいやつでは「すばる文学賞」とか「日本ファンタジー大賞」とか。
これもし公募に応募してる知人がいたら「がんばって!」と応援してあげてください。
あれ、すごい労力使うんですよ。
公募って、要はコンテストです。もうね、その賞をねらった内容を書かないといけないし、推敲に推敲をかさね、誤字脱字がひと文字もないようにチェックして。
僕もむかし、公募にだしてました。推敲をかさねすぎて、しまいには文字を見たら吐きそうになってました(笑)
その努力に敬意を表して、公募で賞を取った人だけ「作家」と名乗っていい。おお、この境界線は、けっこういい。
いやでも、そうか。問題にひとつ気づきました。
賞を取って書籍デビューした作家さん、その半数ぐらいは、もう活動してないんですよ。
これ調べたらすぐわかります。なにかの賞の受賞作を見るんです。んで、その受賞作家の名前をあらためて検索。
するとね、おどろきますよ。意外に一作で終わってる人がほとんどです。
こうなると難しい。WEB小説って人口が多いんですよ。そうなるとすごい
うん、だめだこれ。結論でない。
よしっ。これからも僕は適当に「作家」という言葉を使うことにします(笑)
ああっ! 思いだしたエピソードがひとつ。
そのエピソードとは、ここまでに書いた「レビュー」や「感想」といった話とテーマがおなじなので紹介させてください。
僕ですね、以前は、この言葉をよく使ってたんです。
「素人作家」
という言葉です。
これがですね、ひとりの読み手さんから注意を受けたんです。注意って言いかた悪いかな。でも僕にとって衝撃でした。
ある作品の感想をもらったんですが、その中にひとつの文章があったんです。
それはこんな内容。
「できればなんですが、ヨヨギさんには『素人作家』という言葉は使って欲しくありません。私は素人のかたにお金を使っているわけでもなく、それに素人だから応援しているわけでもありません」
これ。これが。このDMが。
凹んだは言葉が違うか。そうですね、ずがーん! と衝撃を受けました。
このかたが言う「お金」とは、カクヨムサポーターのことです。
「あれってたかが、四八〇円でしょ」
と思うかたもいるかもしれません!
でも僕は真逆に思います!
無料で読めるWEB小説です。それなのに、作家へギフトを投げるには、最低でも四八〇円かかってしまう。これは高いっ!
運営さんに言いたい。月額四八〇円とかせずに、百円とかを直接投げれるようにせいっ!
ここだけは、僕がカクヨムの嫌いなところ。聞いてるか、ケチ運営!(ぜったい聞こえない)
話がそれました。
いやぁ、さきほどの話です。僕はですね、このかたの言うことが正しいと思いました。
読む側にとっては、プロとか素人とか、どうでもいいんですよね。おもしろいかどうかです。感動できるかどうかです。
そして前に感想のことで僕自身が言いました。アンチコメントを放置することは、お客さんのことを考えてないと。
それってさ、そのアンチ。作者自身も入るんですよ。
せっかく気に入った作品を見つけて、お礼をかねてギフト投げてくれたんです。んで、ひとこと感謝を言いたいからってDMしてくれたんです。
そしたら、作者から帰ってきた返事が
「いやぁ、こんな素人作家の作品を応援してもらって悪いっすね」
なんて返事が返ってきたら、そりゃ悲しいってもんですよ!
そんな返事したんですか! そうなんです! したんです! ごめんってば!
ですが男ヨヨギ、それから「素人作家」という言葉を使うことは二度となくなりました!
さらに
「よーし、僕だって、プロに負けないぐらい楽しませちゃうもんね!」
と心に決めました。
まあ、考えてみればです。
ある意味、僕のほうがプロより完結させてる(当社比)
ある意味、書いた量だって僕のほうが多いかもしれない(当社比!)
ある意味、こんだけ魂をこめて書いてる僕のほうが、おもしろいはずだ!(当社比!!)
最終結論、でました。
魂をこめて文章を書いている人、それを僕はすべて作家と呼ぶ。
いやぁ、でもあれだな。こんだけ大口たたけるのも、作品を読んでくれる人がいるからです。
これ、さすがにいくら作品を書いていても、ひとりの人にも読まれてなかったら、なにも言えない。
そもそも、レビューや感想をもらってなかったら、いろんなこれまでの作品、最後まで書き切ってないと思うし。
そうか。なんかわかった気がします。
このエッセイには、こんなキャッチコピーを付けました。
「読者諸君、きみのその手には、レビューという爆弾がひとつある」
このキャッチコピー、まちがってました。
爆弾じゃなかった。
レビューだけではありません。各話に書けるコメント、星を入れること、ハートを押すこと。それらはすべて「あなたの作品を読んだよ」という意思表示。
本屋で売っている本でも、アマゾンで批評を書くことはできます。ツイッター(X)で感想をつぶやくこともできるでしょう。
でもそのほとんどは、作者に伝わることはまれです。
ところがWEB小説は、読み手の意思がダイレクトに作者へ伝わる。
作品によっては、星がひとつも入らずハートが一個だけ。そんな作品もあるでしょう。
でもその「ハートひとつ」は、まちがいなく作者を救っています。
これはもはや「感想」というより「応援」に近いと思います。
こんなことができるのは、本屋でもなく、電子書籍でもなく、WEB小説だけです。
つまんない作品に出会うことも多いでしょう。むかつくラストにぶつかることも、あるかもしれません。
でも作者って成長する生き物なんです。今はおもしろくなくても、次の作品はおもしろいかもしれないんです。
つまんなくても、ぜひ最後に「ハートひとつ」これだけでも押してやってください。
そして、もし、おもしろかったら、最大のパワーを持つのが「レビュー」です。
これらは作家を癒やし、そして育てる無限のチカラ。もはや魔法です。
読者諸君、きみのその手には「応援」というひとつの魔法があったのです。
「レビューブースト」という爆弾について全解説! ~完~
「レビューブースト」という爆弾について全解説! 代々木夜々一 @yoyoichi
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