第9話 完結する確率は二割を切るっ!完結ブーストについても解説!
このエッセイは(エッセイなのか?)
ここまで「レビューブースト」について書いてきました。
ついでなんで、完結ブーストについても解説しておきます。
さらに読み手さまむけに、なんで完結作品が少ないのかも、書き手のぼくが勝手に解説しちゃいます!
さてさて、カクヨムには「完結ブースト」というものが存在します。
完結したらPVが何十、いや何百倍にも跳ねあがる現象です。
これが起きる順序を、さらっと簡単に説明します。
○トップページ「最近完結した作品」のコーナーに載る
↓
○完結したことにより「ご
↓
○トップページ「注目の作品」に載る
この順番です。
「ご祝儀星」と書いたのは、通常より星が入りやすいからです。
やっぱり、僕の経験上、完結させると読者さまは星をくれることが多いです。
逆に言うと、一話目から十話目あたりの序盤に星をくれる人もいます。僕はそういう人にむけて感謝と慈愛をこめて聞いてみたい。
「あなた、ベテランですね?(キラーン)」
と聞いてみたい。(笑)
やっぱり、序盤に星をくれるかたって、カクヨムになれてる人だと思うんです。そういうかたたちは、こう思っているのではないでしょうか。
「最初って、人がこんやろ。にいちゃん、星やるからがんばりや」
と応援の意味をこめて星を投げてくれるのではないでしょうか。
もうね、神! あなたさまは神です!
ちなみにです。応援星を入れるなら、効果が高くなるように入れたい。そう思う読者さま、いませんでしょうか。
効率の良い入れかた、あります。
おおよそで申しわけないんですが、ほかの人が星を入れた六時間以内に入れると、次の日に「注目の作品」へ載る確率が高いと思います。
この「六時間」ってのは、僕が書き手側で使い続けたなかでの感覚です。以前の記事で「一日に二人以上の星が入るといい」と書きました。
でも同じ日にふたりからの星が入っても、翌日に「注目の作品」へ載らなかったことがたびたびあります。
だいたいそういうときは、星の入った間隔が長いんです。十時間とか、十二時間とか。
また同じ日に星が入れば入るほど、注目の作品に載る回数も増えます。
ふたりから星が入った日より、三人、または四人と、多くの人から星が入ると、何回も「注目の作品」に載るってことです。
つまり、推したい作品へ効率よく星を入れるなら……
○だれかが先に星を入れたあと
○めっちゃ星が集中して入ってる日
このふたつのどちらかが、効果的というわけです。
何時何分に星が入ったか。それは作品のレビュー画面を見てください。
作品の最初のページです。目次とかもあるページですね。そこでメインタイトルの下、星のところをタップすればレビューを見る画面になると思います。
そこで「本文あり」のところを「すべて」に変えてみてください。そうすると時系列で星の入った時刻がわかります。
まあ、そこまでしてくれなくとも、作家にとっちゃ、いつでも星がひとつでも入ればケツあげてよろこびますけどー!(笑)
さて作家さんは、完結すれば星が入る可能性高いんです。がんばって完結してくださいっ!
うまくいけば「完結ブースト」からの「レビューブースト」がついて、信じられないようなアクセスがくることもありますっ!
あっ、これも全部、ジャンルは「異世界ファンタジー」の話です。(笑)
それ以外のジャンルは、完結したら「ささやか」にアクセス増えます。もう異世界ファンタジーの完結ブーストが「台風!」だったとしたら、SFとかの完結は「そよ風」みたいなもんです。
それから、重要なことがひとつ。このトップページにある「最近完結した作品」のコーナーに載るには、長編でなければなりません。
何万文字だったか、正確なところはわかりませんが、検索画面で絞り込み検索ってあるんですよ。そこの「長編」ってのが十万文字なんで、作家さんは九万文字書いてやめるんだったら、もう一万文字、引きのばしちゃいなよっ!
んで、話は変わるのですが、この検索の絞り込みです。「完結済み」という絞り込みもできるんです。
読み手さまのなかには、この「完結済み」しか読まないという層が、けっこう多くいらっしゃるんですっ!
お気持ち、わかります!
プロの商業作品もふくめて、なんで異世界ものって、あんなに完結しないんでしょうねぇ。
WEB小説の元祖ともいえる「SAO(ソードアートオンライン)」ですら完結してなかった記憶があります。
一巻がでたの、いつだろう。ググってみたら二〇〇九年でした。
「オンラインすぎやろ!」
って皮肉言いたくなるほど、まだまだオフ(完結)になる気配ありません。
異世界ものが完結しない理由。一応、僕は書き手でもあるんで、勝手にここから解説します。
その理由はこれです。
「ゴールがないから」
これです。
通常、ストーリーにはゴールがあります。スポーツ漫画なら、全国優勝。または「タッチャン、南を甲子園に連れてって」(漫画タッチ)とかさ。
またゲームにもストーリーありますよね。もっとも簡単な例は、勇者が魔王を倒すとか。
でも「異世界転生」っていうのは「現代の人が異世界いっちゃった!」ってのがスタートなので、ゴールを設定できないんです。
「んなもん、自分で設定すりゃいいじゃん!」
と思われるかもしれません。それが難しいんですよ。終わらせるってことは、その前にクライマックス、つまり盛りあがる山がないといけません。
「人生山あり谷あり」と申しますが、なかなかね、このストーリーにおいて山や谷を作るのって難しいんですよ。
こういうのは「人間ドラマ」の部分なんで、すごく難しいんです。かわりに簡単なのが「新展開」です。
○あらたな味方
○あらたな敵
○あらたな大陸
こういうの、実は簡単。
ですので、プロの小説、漫画もふくめて、ちゃんとした完結が少ないってのは、クライマックスを作ってきちんとエンド感を作るのが難しいってことなんです。
「おい、ヨヨヨさんよ。プロ作品までふくめてとか、そんな知ったかぶった話、してええんかい?」
と思われたかた、いると思います。
でも僕、これ自信持って言えるんですよ。なぜか。
本屋さんへ行って、本棚にならぶ小説をようくながめてください。
実はほとんど「ミステリー」なんです。
ミステリーっぽくない作品でも、根本にある話の流れはミステリー。つまり「謎解き」なんです。
「事件が起きない」または「謎解き要素がない」こういうストーリーの小説、実はめっちゃ少ないんです。
「いいえ、私が好きな○○○○さんは、ミステリーじゃありません!」
っていう個別に言いだせば、僕もいくらでも知ってます。天才バカボンとか。
あはは。なんでバカボンやねん!って話なんですが、漫画の話を少し。
あの世界的ヒット作「ドラゴンボール」の話を例にだしたいのです。
あれ、初期は「七つの玉を集める」ってのがスタートですよね。なので、それを集めたらゴールのはずだったんです。
ところが人気がですぎて、その「七つの玉を集める」っていうゴールを過ぎちゃった。するとほら、みなさんご存じのように、終わり所がなくなっちゃいましたよね。
WEB小説において、完結になる確率はおよそ二割だそうです。これはいろんなサイトで解説してる人がいますので、いろいろググったらでてくると思います。
「WEB小説って、ぜんぜん終わらねえじゃん!」
みたいな声もちらほら聞くんですが、商業作品ですら、きちんと終わらせることのできた作品のほうが少ないかもしれません。
読者さまにおいては、ひとつ温かい目で見てやってくださいませ。
作家さんにむかっては、こう言いたい。
「完結ブーストもあるし、みんな完結までがんばろうぜ!」
と。
ちなみに、読み専さまにむけて、こっそり裏話。
やっぱり読む側としては、きっちり完結してくれる作品を追いかけたいと思うはず。
そこで「こういうパターンは完結しにくい」という傾向をお伝えしてみます。
それは以下の三つ。
○その人の初作品で更新が一ヶ月以上止まっている作品。
○逆に、初作品なのに何百話も続いている作品。
やっぱり初作品が書き手にとってハードル高いんです。それが更新止まってると、そのままになる可能性高いかなと思います。
逆に、初作品なのに何百話とかいってる作品は、もう作者さんの終わる気がないか、または終わらせかたがわかんなくなってるか、その可能性が高い。
ちなみに、こういうタイプの作家さんもあぶない。
○何個も作品あるのに、そのほとんどが十話あたりで更新が止まっている。
これねぇ、なんだっけかな「ランキングガチャ」だっけかな。技の名前までついている方法です。
ランキングに入る作品って、けっこう最初からのびる作品なんですよ。だから十話ぐらいまで書いて、ランキングに入りそうなら書き続けるし、無理っぽかったら放置。という手法です。
こういう手法をする作家さんは、すぐわかります。三つも四つも作品あるのに、そのほとんどが十話から二十話あたりで止まってるんですよ。
あっ、と言って、この「ランキングガチャ」をする作家さんを否定する気もございません!
なかなか、うまい手だと思います。書き手さんでランキング入りをねらうなら、僕はアリだと思います。
んで、ねっ、完結する作品を読みたい人は、そういうのをさければいいだけですから。
ちなみに僕は、すべての作品を意地になって完結させるタイプです。
いや、これがですねぇ、僕、むかしに脚本セミナーにかよってまして。
そこのおばちゃん先生が、こう言ったんです。
「いいですかぁ、作品は書いたら、必ず完結させてください。一度でも完結させずに放置したら、それは必ずクセになりますからね~」
って、この言葉、もうね、呪いみたいに僕にきいてるんです!(笑)
いやぁ、しかしまいったな。このエッセイ、どう終わらせばいいんだろ(爆)
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