宇宙で斜め上は純粋な進化の方角です。

壮大な宇宙に散らばる知的生命体同士の邂逅。それを考えただけでワクワクするってのに、ある日突然『銀河連邦』を名乗る生命体から知的生命体「丙」級の合格認定書が贈られるだなんて。

無茶苦茶スケールがでかいオープニングからの展開は軽く予想を裏切って、その行方は手も届かないはるか斜め上にぶっちぎっていく。

語り部である「私」がいったい誰なのか。誰視点で描かれた世界観なのか。おもしろい仕掛けが施されたシニカルなSFストーリー。

これは僕たち人類もぜひ「甲」級認定書をいただけるまで捻くれた進化をしなければ。