日本人的感覚だとモヤモヤするも、癖になる。

女神の手違いもあって本来は保護されるべき母親も死んだ事で死ぬ事だけを望む主人公ランス君。
されどもランス君が死ぬと世界の危機らしく、神の代行だのなんやらと付けられ、生きる事を強制される。
されど、主人公ランス君が死にそうになっても出てこない謎の神の代行。
登場人物も自分勝手な人間ばかりで、良識的な人間は本当に極少数。
ランス君の命を脅かすことをしても殺されもせずノウノウとしている者もおり、ざまぁを期待する作品で無いことは確か。
そういう意味だと、良識を求めて読む作品ではないとも言える。
けれど、よく考えると日本でも自分の周囲にも自分勝手な人間は結構いるもので、そこを認識すると登場人物も現実的に割とこんなもんかなと思え、あまりストレスも無くなる。
そして、なんやかんやと読んでしまう不思議な中毒性のある作品。

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