誰にでも起こっていることなのでは?

主人公に起きた(起きている)ことを、僕らも知らず知らずのうちに経験しているような錯覚を覚える。
いや、実際気づかぬうちに起きているのかもしれない。それを明確に否定することは難しい。

日々漠然と生きているというのは、生きながら死んでいくということと同義ではないか。毎日が繰り返しになりがちな今の状況に読んだせいか、いっそう心を掴まれた。

さて、明日の自分は果たしてちゃんと「自分」なんだろうか。