概要
家族愛の物語
かつて世界を滅ぼそうとした大魔女は、勇者に討たれた。
だが、大魔女には転生の魔法がある。
そうして力と記憶を全て引き継ぎ転生した先は、とある国の優しい王の愛娘、リミララ姫だった。
国は飢餓に苦しんでいた。
国の宝を切り崩し、民に食事を分け与える王の姿を見てリミララは困惑する。
リミララは、この王もまたかつて自分を蔑んだ者たちの同類だろうと考え、いつ本性を出し略奪を始めるのかを待つことにした。
しかし、いつまで経っても王は民のために尽くし、ついには倒れ、亡くなってしまった。
彼は紛れもない善王だった。
人を悪、醜いものと考えていたリミララは、優しい実の父を見殺しにしてしまったという事実に気づかされ、罪の意識に苛まれる。
せめてもの償いとしてリミララは父の意思を継ぎ、人々の為、聖女として一歩を踏み出しはじめた。
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