指輪のように円を描く

ある冬の日に、岬に一人置き去りにされてしまった幼い「わたし」。寒さに震える中で、勇気づけてもらったのは……。
子供の頃の心情をストレートに描かれた前半から、後半への繋がりが美しく、感動に打ち震えました。掬われてよかったと、しみじみ思います。
シンプルで、残酷さも含まれている物語だからこそ、心の奥底まで刺さっていくようです。