帝国騎士と訳アリ冒険者のバディがはまり込むのは魔女と言う沼

第一章を読了してのレビュー。
冒頭から引き込まれる。
キャラクターの掛け合いから謎の提示がスムーズで先が気になる展開が続き、ついつい読みふけってしまった。

一章は言わば新米帝国騎士の少女タオと元帝国騎士の訳アリ冒険者アバカスの出会いとコンビを組む過程を描いている。
彼らがコンビを組んで追い求めるのは、周囲と隔絶した力で戦争を終わらせた魔女と言う存在が殺人を犯したという事件の真相。

魔女とはいかなる存在なのか、事情に通じているアバカスの過去とはいったいなんであるのか。
これは是非に読んで確かめていただきたい。

そして二章の始まったがこれほどうれしい事はない。
タオとアバカス、それに個性豊かなキャラクターたちが生き生きと動く様をこの先も読めるのは嬉しい限りだ。

どうやら私も魔女と言う沼に溺れ始めているのかも知れない。

ファンタジー作品のテンプレではないが、しかし、王道であると言える。
男女のバディ物が好きな方は勿論だが、多くの方に読んでほしい一作である。