妻の残り香が、彼に魅せた幻想か?

 細君が入院し、俄かに男やもめのような生活が始まるのかと思いきや、蛆ならぬ虫がわき彼の幻想的な扉が幕を開ける。
 純文学でも鏡花のような凝った古い言い回しもなく2500文字と読みやすいので、他人様の一時の夢を楽しむのも如何?
 しかし、女心は猫の目と、良く言ったもんで……

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